スピンラザは、髄腔内に投与する薬です。
腰(こし)の部分、腰椎(ようつい)の間に注射し[腰椎穿刺(ようついせんし)]、脳(のう)や脊髄(せきずい)に直接スピンラザが行きわたるようにします。

SMAは脊髄の運動神経(うんどうしんけい)の病変(びょうへん)によって起こる病気です。
髄腔内に投与することにより、スピンラザが脊髄を取り囲む脳脊髄液に入り、直接SMAの病変に届きます。
● | 注射する部位に、皮膚の感染症(かんせんしょう)や炎症(えんしょう)がないことを確認します。 |
● | 注射の位置を確認するために、超音波検査(ちょうおんぱけんさ)や、その他の画像検査(がぞうけんさ)を行う場合があります。 |
● | スピンラザを投与する前に、あらかじめ投与量と同程度の脳脊髄液を取り除きます。 |
● | 注射はスパイナル針を用い、1~3分かけてスピンラザを注入します。 |
● | スピンラザの髄腔内投与後、24時間は安静に過ごします。 |
スピンラザは、乳児型SMAと乳児型以外のSMAで、投与スケジュールが異なります。


スピンラザの投与量
スピンラザは、日齢(にちれい)に応じて、1回あたり表に示す用量を投与します。

SMAは、症状が始まる年齢と運動発達レベルに従って大きく4つのタイプに分類されます。
Ⅰ型は乳児型SMAと呼ばれています。
